交通関連PT
風土フォーラムでは平成30年9月に「交通関連プロジェクトチー ム」を設置しました。
このプロジェクトチームは6名の風土フォーラム基本会議委員で構 成されており、環境、渋滞対策などを意識し、軽井沢にふさわしい 交通の在り方について研究・検討しています。
会議の概要
第3回会議【平成31年1月18日開催】
(役場第8会議室にて)
他地域の渋滞対策事例
座長より、国内外の渋滞対策事例の紹介がありました。
一方通行化、LRT(次世代型路面電車システム)導入、ロードプライシング(道路利用への課金)、相乗りサービス、交通需要マネジメント(自動車利用者の行動パータンを変化させる手法)など、さまざまな手法が実験、実施されていることを学びました。
新幹線での来訪を促進する
軽井沢の渋滞は容量オーバーを原因とするもので、解消のためには通行する自動車の総量を減らす必要があると考えられます。
一方で、軽井沢には新幹線の駅があり、東京から約70分でアクセスできるという環境があるので、新幹線での来訪を促進することが有効ではないか、という意見から、ポスター等によるPRについて検討することになりました。
ただし、軽井沢駅でのタクシー待ちなど、駅からの二次交通にも課題があることから、適切な情報発信とともに、来訪者が分散するような誘導も必要との意見が出されました。
シンポジウム(仮)の開催検討
前回会議で話題となった”ワークショップ等”の内容について話し合いました。
主にこのPTや町内の関係者の取り組みについて住民の皆さんに知っていただく機会として、シンポジウム形式で開催することについて提案がありました。
開催時期や形式・内容の詳細は、今後詰めていく予定です。
第2回会議【平成30年11月26日開催】
(発地市庭イベントスペースにて)
町内事業者との意見交換
町内で事業を展開している2つの事業者の方に参加していただき、渋滞問題について一緒に考える場を持ちました。
各事業者とも、渋滞を重要な問題として認識しており、各種の対応策を検討、実施し、一定の効果が認められる一方で、大きく改善することを期待できるような有効な手法は見出せていないという現状が話されました。
渋滞問題の解決には多様な主体が連携して取り組む必要がありますが、その方法を検討していくことなど、このプロジェクトチームの役割についての再認識を行いました。
また、町内でこれまでに実施した交通快適化対策により渋滞が緩和された経緯もありますが、時代の変遷により状況が変化してきており、再検討するのに良い時期ではないかとの意見も出されました。
ワークショップの検討
渋滞を含む交通関連の問題は、住民の生活に大きな影響を及ぼす問題であることから、オープンなワークショップ等の開催について検討していくことになりました。
第1回会議【平成30年10月15日開催】
(役場第8会議室にて)
これまでの施策と現状
町の交通政策担当者より、渋滞対策等の町の取り組み(パーク&レールライド・バスライド・サイクルライド、町内循環バス等 )について説明を受け、現状を確認しました。
委員からは、効果的な渋滞対策を考えるためには、渋滞に関する定量的データが必要であるとの意見が出されました。
課題を抽出
後半は交通問題に関する現状認識や課題について意見交換を行い、 プロジェクトチームの方向性について検討しました。
各委員からは次のような課題や意見が出されました。(抜粋)
・ プロジェクトチームの役割は住民を巻き込むこと。住民から吸い上げたものをベースに課題解決を図っていくのがよい。
・ 土地が高く、駐車場を確保するのが難しい。
・ 観光客だけでなく町外からの通勤者の車も多い。
・ 車がないと不便で暮らせない。運転免許を返納した高齢者の方がその理由で転出した事例もある。
・ 地元住民は渋滞時に抜け道を利用するため渋滞と共存しているとも言えるが、抜け道の多くは別荘地の中を通るとすると軽井沢にとって良いことではなく、課題としてとらえるべきではないか。
プロジェクトチームの方向性については、喫緊の課題として「渋滞」を当面の主なテーマとし、「軽井沢らしい快適な移動」についてじっくり腰を据えて議論していくこととしました。
今後は、施策の具体化に向けて、町内企業等との意見交換会や国内外動向調査の実施を検討し、施策の洗い出しを進めていきます。
プレ会議【平成30年9月19日開催の基本会議内】
(中央公民館講義室にて)
このプロジェクトチームが発足した第15回基本会議の中で、プロジェクトチームの構成員等が車座になり、プロジェクトチームの方向性について意見を出し合いました。
プロジェクトチームが目指す軽井沢の交通のコンセプトを「軽井沢らしい快適な移動」とすることになりました。
今後の進め方としては、現状認識・課題の把握、過去の交通問題に関する取り組みを確認し、現在に連結させていくこととしました。